いつも、渋谷を使っていて思う。
それは、岡本太郎画伯の『明日の神話』がマークシティ内に展示されていること。
レプリカならまだわかる。人通りの激しい渋谷に、本物が設置されていることがスゴイ。確か、設置されたのは2008年の11月頃だったと思う。当時、話題にもなりニュースやワイドショーでも放送されていた。
若者が集まる渋谷。土地柄、落書きや破損させられたりしないか、勝手に心配している。
絵に関しては詳しくないが、この絵はメキシコだか海外で発見され、テーマは原爆の瞬間だったと記憶している。
よく見れば、原子爆弾特有のキノコ雲と暗黒の闇、その下に沢山のガイコツ。キャンパスから、逃げ出そうとしている地球上の生物。丸木美術館で見た、原爆の図と同じように、戦争の恐ろしさを伝えてくれる。
この絵は、一見すると怖い。しかし、普段見ているせいか、とてもカラフルで、優しさ、キザな言い方をすれば希望をも感じる。それは勝手な解釈だが、山手線側に描かれた、うつ伏せで頬杖をつく人のそばに、いまお腹から出てきた様な赤ちゃんらしきものが描かれているから。
そして、まもなく65回目の原爆の日を迎える。