4月中旬から、ずーっと探し求めていた本。
その本とは、朝日新聞出版「AERA臨時増刊 東日本大震災 レンズが震えた」価格は980円。
東日本大震災が起きてからおよそ1ヵ月後、各新聞社、出版社などから東日本大震災に関わる、写真集や特集号が発売された。
すでに過去の話となるが、自分は東日本大震災が起きて1週間後ぐらいに、宮城県の気仙沼、岩手県の陸前高田、大船渡、釜石へと震災の様子を撮影しに行こうと考えていた。
宮城県気仙沼では、魚市場の撮影取材でお世話になったMさんがいるし、岩手県大船渡にはカジキの突きん棒漁、イルカ漁の撮影で1週間近く乗船させてくれた漁師のHさん、それに父親の田舎でもある。
同じく岩手県釜石にも、魚市場でお世話になった方、サンマ漁で乗せてくれたKさんがいる。
しかし実際には、予定していた1週間分の飲食料の確保、宿の確保にメドがつかなかった。
TVで報道されている限り、知っている所はほぼ壊滅状態。
知っている商店街などは、津波で流されてしまっていた。
だからといって、被災していない自分が避難所で食料をいただいたり宿泊が出来る訳もない。
カップなどのインスタント食品にしたとしても、水やお湯が無い。
それに、撮影中は路上駐車せざるを得なく、捜索や瓦礫除去の作業の邪魔になるのは避けなければならない。
いろいろ悩んだ結果、同僚から「行くことはやめた方がいい」と助言され、撮影には行かなかった。
そんな訳で、東日本大震災の様子を伝える各写真集を集めていたが、このAERA増刊は、残念なことに店頭にボロボロになった1冊しかなく、保存をしておきたい自分としては、別の店で購入しようとするが、どこも在庫切れで、ボロボロの1冊すら無くなってしまっていた。
5月のGW明けでも見つからなかったので、素直に書店にて注文しようやく手に入れる事が出来た。
少しキャプションが読みづらいが、個人的にこの手のなかでは1位2位を争う出来の良さだと思う。
東日本大震災にて被災された方々の1日も早い復興をお祈りいたします。