■ありがとう3000系フェスタへ行く

当選ハガキ
当選ハガキ

2011年11月20日、日曜日。
今日は京王井の頭線ありがとう3000系フェスタ」が富士見ヶ丘車輌基地で行われた。
 
昔は、各鉄道会社さんも「さよならイベント」などを催していたが、鉄道ファンのマナー悪化や近隣を含めたトラブルなどから、この様なイベントをしない事が増えてきている。
 

しかし、京王電鉄さんは、事前に3000系が走る日にちを告知し、また、さよならイベントも開催してくれた。
鉄道ファンを大切にしてくれている京王電鉄さん。

決して、この思いやりに対して裏切る行為を起こさないように、いち鉄道ファンとして願う。

 

会場までの案内やスタッフ
会場までの案内やスタッフ

このイベントを京王電鉄のサイトで見つけ、ダメ元で1通応募の結果、まさかの当選。
前日の「まるで台風のような雨風」がウソのように暖かく穏やかな天気になった。
 
混乱を避けるため、しっかりと案内やスタッフが配備されている。
自分が当選した回の第二部(11:30~)開園まであと20分。
すでに神田川沿いには長蛇の列。

 

さすがに参加人数が多いからか、入場時間の11:30になっても入れない。
時間的からか、参加者は親子連れが多いように感じる。
ぞろぞろとゆっくり列は進み、会場に入れたのは11:40。
受付で当選案内のハガキと引き換えに、首から提げるパス、会場案内図をもらう。
 

 

お子さまコーナー
お子さまコーナー

富士見ヶ丘車輌基地入って、まず右側にお子さまコーナーが設けられ、輪投げコリントゲームが楽しめる。
 

参加資格は小学生以下のお子さんで無料。

1人1回のみ。

至るところに3000系の写真が貼られている。

更新する前の姿や片扉だった第1~2編成の写真も。
何か賞品が貰えるようだが、確認できなかった。
 

Gゲージ体験コーナー
Gゲージ体験コーナー

続いて正面にGゲージ体験コーナー
このコーナーも、小学生以下で参加費は無料。
真ん中には、グリーンの2600系クリーム色の5000系動物のフィギュアが飾られ、周りを京王8000系井の頭線1000系(20番台)が走る。
運転できるのは井の頭線。
Gゲージを見て、Nケージには無いボリューム感で思わず欲しくなってしまうが、高価なので自分にはとてもムリだ。
 

 

特設ステージ
特設ステージ

工場前には特設ステージ
第2回のスケジュールでは、
12:00~12:30

3000系思い出トークショー
12:40~13:00

思い出メッセージ紹介
という、タイムテーブルだった。
 
まだ、トークショーまでは時間があるので次へ向かう。

 

メッセージ受付BOX
メッセージ受付BOX

ステージ近くに設けられた、3000系への思い出メッセージ受付BOX
グリーンの1000系に続き、3000系にはたくさん思い出ある。
きっと、この記事を読んでいただいている皆さんも、たくさんあることだろう。
 
書きたかったが、まだ誰も書いていないのと、なんとなく恥ずかしくてパスしてしまった。
いま思えば、3000系とイベントを開催してくださった京王電鉄さんに感謝を伝えておけば良かったとちょっぴり後悔。
 

くじ引きコーナー
くじ引きコーナー

続いてくじ引きコーナー
1回200円で鉄道グッズが当たるチャンス。
優しい京王電鉄さんは、もちろん空クジなんて用意していない
【A賞】

 3000系窓上ポスター5枚セット 各回3本
【B賞】

 Bトレインショーティー3000系 各回5本
【C賞】

 3000系窓写真パネル      各回10本
【D賞】

 3000系ステッカー(小)    各回300本
【E賞】

 3000系クリアファイル     各回400本
 
このコーナー、大人気ですごい行列。
2回ほどやってみたら、D賞とE賞。
どちらも、京王アートマンなどで200円で売っている品物なので損した感じは全くない。

ただ、A賞とC賞は欲しかった…。
 

3000系車輌撮影コーナー
3000系車輌撮影コーナー

次は、3000系車輌撮影コーナー
3000系を横から撮ったり、車内を撮るのには並ばなくて済む。

しかし、正面から撮りたい人は整理券をもらって順番に撮影。
 

アルファベットごとに分けられたグループで、1人3分までの制限付きとのスタッフがアナウンス。
ただし人数が多く、10人程で区切られ一斉に撮影するも、3000系の正面で記念撮影する人がほとんど。

なので、人が写り込まないように撮ったり、本当に1人で好きなように撮影することは至難の業。
でも、ある親子連れ仲間は、来年の年賀状に使おう!と話しているのが聞こえた。
なるほど、いいアイデア!
 

3000系さよならヘッドマーク
3000系さよならヘッドマーク

3000系正面撮影コーナーの横には、「3000系さよなら」のヘッドマークが展示されていた。
 

この丸型ヘッドマークを見ると、昔は「急行」「回送」、記憶が曖昧だが「臨時」「試運転」などあったなぁと懐かしくなった。
万一それも残っていれば、ぜひ展示してもらいたかった。

 

3000系思い出トークショー
3000系思い出トークショー

3000系車輌撮影コーナーの混雑で、トークショー開始の時刻を7分もオーバー。
慌ててステージへ向かう。

良かった、なんとか座れた。
 

トークショーを聞いたのが、途中からになってしまい残念だったが、普段、なかなか聴けない中の人のお話しが聞けてとても面白かった。
写真は、3000系の前のグリーンの1000系について。
当時は車内の床が木だった事や、全車モーター車だったこと。ブレーキ制動の違いなどをパネルを使いながら、丁寧に説明してくれている。
 

3000系の車内へ
3000系の車内へ

トークショーが終わったあと、運転主任さんと少しお話しが出来た。
いろいろ3000系への想い、展望DVD撮影の際に緊張したこと、「電車でGO!」というゲームが流行ったとき、友人たちから「お前、運転手だろ」と冗談で言われて山手線でチャレンジしたら上手く停まれなかった事など、楽しいお話しを聞かせてくれた。
 
次は、3000系の車内へ。
 

3000系車内はギャラリーに
3000系車内はギャラリーに

3000系の車内は、3000系の写真のギャラリーになっている。
各車輌のほぼ全ての戸袋窓に、写真パネルが貼られている。
イベント当日は、11月下旬とは思えない暖かな天気だったからか、送風のサービスもされていた。

おかげで、締め切られた車内でも暑い思いはしなかった。
 
1輌おきぐらいに乗務員の方を配置していてくれ、鉄道ファンでなくても気軽に話したくなる雰囲気。

家族連れは一緒に写真を撮ってもらったり、乗務員さんの帽子をかぶらせてもらったり。

また、鉄道ファンの方とは、最後に残ったこの3778編成の運転のクセ、他の3000系が各地で活躍していることを嬉しく思うなど、気さくに話し合える雰囲気がとても良い
 

各地で働く元・京王3000系
各地で働く元・京王3000系

3000系の車内ギャラリーは、井の頭線3000系の更新前、更新後の写真のほかに、地方へ譲渡された元・京王3000系の写真も展示

 

井の頭線の編成の中でも3000系はいくつかバリエーションがあったが、譲渡先でないと見ることの出来ない姿、譲渡先に合わせた仕様に変更、改造されていて、井の頭線との違いを探すのも楽しい
 

京王3000系の車内
京王3000系の車内

1000系が多くなってきたとはいえ、つい3~4年前までは当たり前だったこの車内の様子。
 

独特の走行音や、2段式の窓、戸袋窓、妻切窓があり陽の差し込む明るい車内。
先頭車両にとっては、運転手のすぐ後ろに座って、運転手の気分になれたり出来た、この風景が無くなってしまうのが本当に淋しい。
 

3728先頭車両
3728先頭車両

吉祥寺方面の先頭車両である3728号車。
この座りながら、運転席にかぶり付くことが出来なくなるのが本当に淋しい。
せめてもの思い出にと、風景をパチリ!
 

だけど、人が多くてなかなか人が入っていない写真を撮るのが難しい。
それだけ、京王3000系がみんなにとって愛されていたという証か。
 

京王3728型の運転台
京王3728型の運転台

3728型の運転台。

京王電鉄で営業運転されている最後の2ハンドル車となった。
 

リニューアルされ曲面ガラスを用いたことで、それまで、窓横にあった計器類が様々なところに移設されている。
また、顔で例えると鼻の穴のような通気口も無い。
 

3000系のハンドル
3000系のハンドル

3000系のハンドルを触らせてもらった。
当たり前だが、丈夫な作りで重い。
このハンドルひとつとっても、乗務員さん達にとっては、様々なエピソードや思い出があることなんだろう。
 

出店されているカレーショップC&C
出店されているカレーショップC&C

昼食をまたぐ時間もイベントが開催されているからか、カレーショップC&Cも出店。
カレーのいいにおいに誘われ、食べて行こう! と思ったら、あいにく残り時間10分だったのが残念。

 
地味にエライ! と感じたのがジュース類が100円ということ。
500ミリリットルのペットボトルが主だったから、自販機で買えば130~150円。
こういう、良心的なところが京王を好きな理由のひとつ。
同じカレーチェーンのCOCO壱番も美味しいけれど、コストパフォーマンスは断然C&Cが上
だから、外でカレーを食べるときはC&Cが多いい自分。
 

3000系記念グッズ販売コーナー
3000系記念グッズ販売コーナー

イベントの車輌基地を出て、記念グッズ販売コーナーへ。

ここも、列が出来ていた。
 

ただ、参加は出来なかったが6000系のときのように完売してしまった物は無さそう。
みんな、たくさん買っていてうらやましい。
飾るところが無いからと、欲しい物がたくさんあるが、財布の紐を締める。
(本当は、お金も無いのだけれど…)
 
販売されていた商品は、
・3000系 B1サイズポスター      700円
・3000系 中吊りポスター3枚セット  1,000円
・旧社紋板レプリカ          10,000円
※ここまでの物については1人1点まで
 
・トレインマークキーチェーン 3種類 各600円
・3000系方向幕タオル         1,400円
・3000系写真集            1,600円
・3000系ロゴステッカー(大)      500円
・急行板コースター           500円
・井の頭線下敷き3枚セット      1,000円
・ハンドル型キーホルダー        840円
・3000系ロゴステッカー(小)      200円
・3000系クリアファイル         200円
 
自分は、B1ポスター、中吊りポスター、トレインマークキーチェーン(ブルーグリーン)、3000系写真集、急行板コースター、ハンドル型キーホルダーを購入。
先行販売されていた3000系のストラップは買うと、Bトレインショーティーかテープをオマケしてくれる様だったが、残念なことに財布の中身が淋しかった。
 
とにかく、この「ありがとう3000系フェスタ」企画、実施してくださった京王電鉄さんに感謝です。
本当に楽しいイベントでした。

 

3000系用の乗車位置案内
3000系用の乗車位置案内

帰りのホームにて。
あと1ヵ月もすれば、この3扉車のホーム乗車位置案内も無くなってしまうのかと、ちょっぴり淋しい気分に。
 
もう、3000系は営業運転しないのだろうかな?